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巻頭言
特集
室温付近に融点を有し,大気環境下で安定な「イオン液体(ionic liquid)」が報告されてから,30年近くが経過した。それまで,電気化学分野を中心に室温域で“イオンからなるこの液体”は「溶融塩」もしくは「融解塩」という用語で,電池用もしくは電析用電解質向けに研究されてきたが,2000年代に入り,「イオン液体」に統一されてきた。イオン液体は分子性液体にはない,揮発しない,燃えない溶媒で,さらには,グリーンサスティナブルケミストリーの考え方に合う溶媒として,有機化学分野や物理化学分野など様々な分野で盛んに研究されるようになっていた。化学工学分野でも,基礎物性から用途開発まで,幅広く発表されている。
本特集では,化学工学分野で活発に発表されている分離工学,界面現象,生物化学工学などを中心に,それらの理論および用途開発を身近な事例を交えながら紹介することで,イオン液体が化学工学に新たに寄与できる点を考えるきっかけとする。
Prospect of Ionic Liquids in Chemical Engineering
Versatility of High-Pressure Induced Phase Transition Behavior of Ionic Liquids
Development of Gas Separation and Purification Technology Using Ionic Liquid Physical Absorption
Research on Lubricant Application of Ionic Liquids
Separation of Gas-Vapor and Liquid Mixtures by Organosilica Membranes with Ionic Liquid Like Properties
Membrane-Based Direct Air Capture Technology Utilizing Ionic Liquid Mixtures
New Techniques for Aluminum Metal Manufacturing Using Ionic Liquid
Application of Ionic Liquids as Enzyme Stabilizers and Reaction Solvents~Stabilization of Enzymes Using Ionic Liquids~
研究室紹介
横浜国立大学大学院環境情報研究院
コロイド界面化学研究室
学生会員の声
九州大学大学院工学府化学工学専攻修士1年
トピックス
九州大学大学院工学研究院機械工学部門
安田女子大学薬学部薬学科
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