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2022 Vol.86 No.9

巻頭言

特集

リチウムイオン電池を支える材料技術

 2050 年カーボンニュートラルに向けて,ライフサイクル全体で発生する二酸化炭素をNET ゼロにするには,輸送の脱炭素化は不可欠であり,内燃エンジンの代替となる蓄電池の開発が急務である。現在の蓄電池の主流であるリチウムイオン電池は,スマートフォン,ノートパソコンなど,我々の生活の隅々まで普及している。しかし,電解質に液体を用いているため,バイポーラ電極を直列に積層すると液絡(内部ショート)を起こして電圧を上げることが難しい。そこで,電解質を固体化する全固体電池の開発が続けられており,一部は実用化目前といわれている。一方で,現行のリチウムイオン電池と比較してまだ解決すべき問題も多い。電気自動車や情報技術など次世代産業の普及の鍵としても注目されている全固体電池ではあるが,自動車産業,電気産業での研究開発の中心となっており,化学メーカーはリチウムイオン電池の材料の提供にとどまっている。
 本特集では,リチウムイオン電池から全固体電池について,正極,負極,および電解質における理論および製品化,さらにはシミュレーションによる解析を紹介し,化学工学(プロセス工学)が材料合成技術に新たに寄与できる点を考えるきっかけとする。

(編集担当:宇井 幸一・後藤 健彦)

学生会員の声

Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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